当院が使用するマウスピース型カスタムメイド矯正装置は、日本国内の医薬品医療機器等法(薬機法)における医療機器および歯科技工士法上の矯正装置に該当しません。
日本薬機法上の医療機器として認証・承認を得ていない装置であるため、担当歯科医師の全責任において治療が行われます。装置を海外のロボットにより製作ため、薬機法対象外とされます。
当院の矯正装置に既製品の装置はありません。
患者様それぞれに合わせたカスタムメイド型の矯正装置です。
マウスピース型の矯正装置は透明ですのでワイヤー矯正と比較し、審美的なストレスから解放されます。特に表側のワイヤー矯正をされている患者様では「先生、いつはずれるのですか?」とよく質問されますがこれにはそのようなことはありません。
取り外しが可能であるため食事時の違和感や虫歯になるリスクをかなり軽減できます。これは、われわれ歯科医師にとっても患者様にとっても魅力的な要素の一つです。
ワイヤー矯正と比較した場合、唇や舌への違和感や損傷が少ないことです。これは、仕事で人と話をすること多い人や吹奏楽部やサッカー部などをされている人に大きなメリットになると考えられます。部活動の例で言うと吹奏楽部では楽器(トランペット、フォルン、フルートなど)の演奏の際、唇側矯正治療と比較すると演奏のしやすさはかなり違うと思います。他にも、サッカー部など顔面(口周り)にボールが当たる可能性のあるスポーツは、損傷のリスクをかなり軽減することができます。
利点でも挙げましたが、取り外し可能な装置ですので使用ができなけれ歯は動きません。これは利点でもあり欠点でもあります。私どもの医院では、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を選択いただく際、「取り外しができるため簡単だから」という理由では選択していただいてはおりません。選択いただく際は、「食事と歯みがき以外はずっと装着できる意志の強い方」でないと勧めておりません。それは、装置の使用時間を守れなければ治療の長期化につながるからです。さらに、われわれは患者様の使用時間の厳守のもと治療計画を立てておりますので歯が動かなければ治療方針を変更せざるを得なくなります。これは、患者様の不利益にもつながります。
マウスピース型矯正装置の歯の移動には限界があります。限界というのは語弊があるかもしれません。苦手な動きがあるといったほうが正しいかもしれません。そのため、マウスピース型以外にも補助装置や場合によっては部分的にワイヤー矯正をしなければいけないことがあります。そのため、マウスピース型カスタムメイド矯正装置の治療を選ぶ際は、知識や技術の持った先生選びが必要になってきます。