顔面先天奇形のひとつで、唇や口の中がわれているものを言います。
一般に兎唇(としん)、みつくちといわれているもので、発生頻度は500人に1人の割合です。最も多いのが、唇顎口蓋裂(唇から上あごの奥まで連続しているもの)で、この場合、咀嚼障害や発音障害および審美障害など多くの障害がみられます。
当院では、唇顎口蓋裂の知識と経験をもとに医科歯科連携の医療を行っております。適切な時期に、必要な治療が必要になりますので詳細につきましては当院にご相談ください。唇顎口蓋裂は健康保険が適応され、育成医療による公費補助が受けられます。
口蓋裂は唇が割れていなくて、口の中の上顎だけが割れている状態のことです。
唇顎口蓋裂は唇から上顎を含め、口蓋まで割れており、唇裂と口蓋裂が合併している状態のことをいいます。
顎裂の状態や部位によって細分化されます。顎裂部位には歯の先天欠如(永久歯が先天的にないこと)していることが多く、上顎骨の狭窄を伴います。さらに、上顎骨の発育が不全であることから、下顎前突症(受け口)になることが多く認められます。
矯正歯科治療が必要になっていきます。
矯正歯科治療では主に上顎骨を側方(横方向)に拡大を行い、骨の欠損部に骨移植を行います。さらに、上顎骨の成長不全を起こしていることが多いため、上顎骨の前方成長促進を行います。
唇顎口蓋裂では、骨の成熟する幼児期から学童期までの治療が大切になります。
マルチブラケット装置による歯の排列を行い歯のない部分への補綴治療を行います。必要に応じ口唇の修正や下顎前突症の手術を行います。
京都府木津川市のきづがわ矯正歯科 村林歯科診療所は、
自立支援医療・育成医療・更生医療の指定病院です。
口唇口蓋裂の患者さんは、申請により手術・矯正歯科治療については健康保険が適応され、育成医療による公費補助が受けられます。